映画『無音の叫び声』は、戦後70年たった今、改めて「戦争」と「平和」を考えるために制作された長編ドキュメンタリー映画です。
有機農業の取り組む人々を20年かけて映し続けた『いのち耕す人々』、原発事故の影響を受けつつも稲作に向き合い続ける人々を映し続けた『天に栄える村』に続く最終章『無音の叫び』。
戦後の日本・東北で農民として生きる姿を通して、戦争の悍ましさ、農民として生まれた抗えない運命、平和への願いが込められています。
本記事では、映画『無音の叫び声』を無料視聴する方法を調査した上で、作品概要、あらすじ、見どころ、口コミ・評判をまとめているので、ぜひご覧ください。
映画『無音の叫び声』の配信状況をリサーチした結果は、以下の通りです。
アプリ名 | 映画『無音の叫び声』の配信状況 |
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U-NEXT | × |
Netflix | × |
Amazonプライムビデオ | × |
Hulu | × |
FODプレミアム | × |
Rakuten TV | × |
クランクイン!ビデオ | × |
DMM TV | × |
TELASA | × |
dアニメストア | × |
Disney + | × |
映画『無音の叫び声』の配信状況を調査したところ、2024年4月時点で配信しているアプリ・動画配信サイトは、ありませんでした。
同作は、クラウドファンディングを通して制作費を調達しており、商業作品(興行収入などで利益化を目指すもの)ではないため、アプリや動画配信サイトでの視聴ができないと推測できます。
ただし、最近ではドキュメンタリーを取り扱うアプリ・動画配信サイトは増えているのが現状です。
各アプリ・動画配信サイトのラインナップは定期的に入れ替わっているため、将来的に映画『無音の叫び声』が視聴できる可能性は十分に期待できます。
映画『無音の叫び声』は、農民をしながら詩人活動をする木村迪夫さんが手がけた作品や人生を切り取ったドキュメンタリーです。
制作年 | 2016年 |
上映時間 | 122分 |
劇場公開日 | 2016年4月9日 |
1935年、山形県の小さな村のひとつで生まれた木村迪夫は、戦争で父を亡くします。
農民の子として生まれた彼は、戦後の高度経済成長期にも小さな村で農業に勤しみ続け、豊かな生活が始まりつつある日本社会で底辺の暮らしを強いられます。
幼少期の父との別れ、日本の成長においてかれてしまった運命に苦しみもがき続けた半生を「詩」に昇華して創作活動を始めることに。
60年の歳月をかけて「社会に蔓延る矛盾」「反戦への想い」を綴り続けます。
16冊以上の詩集を作り上げ、数々の受賞歴を持ち、「日本農民文学における最高峰」と呼ばれるまでになりました。
そんな詩人・木村迪夫の人間性の魅力を描いた一作となりました。
映画『無音の叫び声』のキャスト・スタッフは、以下の通りです。
監督 | 原村政樹 |
構成 | 原村政樹 |
プロデューサー | 高橋卓也 阿部啓一 桝谷秀一 阿部洋子 宮沢啓 玉津俊彦 原村政樹 |
撮影 | 佐藤広一 渡辺智史 原村政樹 |
編集 | 原村政樹 |
音声 | 佐藤広一 松田健史 渡部一徳 |
音楽 | 佐々木良純 |
演奏 | 安久津勝信 大澤希代子 佐々木良純 |
音楽録音 | 佐藤実香 松田健史 |
題字 | 草苅一夫 |
地図 | 木下一志 |
映像技術 | 緒方竜 中川晴樹 杉田広毅 |
整音 | 丸山晃 本間亮 |
語り | 室井滋 |
朗読 | 田中泯 木村迪夫 栗田政弘 |
出演 | 木村迪夫 木村シゲ子 |
監督を務めた原村政樹さんは、構成・撮影・編集など、映画『無音の叫び声』を制作するにあたって多角的に携わっています。
また、朗読者には俳優・ダンサーとして活動する田中泯さんが抜擢されました。
映画『無音の叫び声』のおすすめポイントは、以下の通りです。
それぞれのおすすめポイントについて解説します。
映画『無音の叫び声』は、 戦後の日本について東北で生まれ育った農民の視点から語られています。
日本の戦後といえば、食糧不足による飢餓で苦しむ時期があったものの、瞬く間に高度経済成長期を迎えて、バブルによる豊かな生活を送っていた印象を持つ方が多いでしょう。
しかし、実際には木村さんのように若いうちに父親を亡くして、遺された家族を支えるために農家の仕事を続けたり、お金を稼ぐために上京して苦労する人たちも多くいました。
本編では、木村さんの父親が20歳・25歳・32歳のタイミングで大きな戦争に送り出され、最終的には戦場で死亡して、日本に戻ってくることはなかったことが明かされています。
国のために尽くすことが当然とされていた時代、祖母がどのような気持ちで息子(木村さんの父親)を送り出し、帰ってこないことを知ったのか、木村さんは詩を通して戦争の悍ましさを訴えいます。
現代の日本には、実際に戦争を経験した人たちがほとんどいなくなっているからこそ、映画『無音の叫び声』のようなリアリティを追求したドキュメンタリー映像作品が重要です。
新たな視点で日本の戦後について知ることができるのは、貴重な作品であるといえるでしょう。
映画『無音の叫び声』は、農民詩人・木村迪夫さんの半生を通じて、日本社会の矛盾や戦争・暴力に対する問題提起がされています。
本編では、10代の頃に父親を戦死で亡くし、30代の頃に家族を支えるために出稼ぎ目的で上京し、40代の頃に父親の戦死をきっかけに遺骨収集事業に携わるなど様々な経験が語られています。
戦後も苦しい生活を続けていた木村さんですが、30代の頃に上京すると、高度経済成長期の波に乗って人々がモノを大量に買っては無駄にする生活に毒されている現状を見て衝撃を受けます。
その時の感情や思いも当時作った詩に綴られており、現代を生きる私たちもハッと気付かされることが数多く出てくるのではないでしょうか。
農業を通じて”作る”とはなにか、どれほどの労力がかかっているのかを身近に感じることで、日々の生活に感謝したり、モノ大切に使うことの意識が高まるでしょう。
映画『無音の叫び声』は、農民詩人・木村迪夫さんの詩が数多く引用されています。
木村迪夫さん自身が詩を朗読するシーンもありますが、本編では田中泯さんが俳優やダンサーとして培った表現力を活かして朗読をするシーンも登場します。
また、日本アカデミー賞優秀女優賞の受賞歴を持つ女優・室井滋さんが語り部として抜擢されており、数奇な運命に対峙しつつも強く生き抜く木村迪夫さんの半生を語ります。
田中泯さんと室井滋さんがキャストとして加わることにより、映画『無音の叫び声』が訴える反戦や平和への想いがよりダイレクトで視聴者に伝わりやすくなっていることでしょう。
映画『無音の叫び声』の日本国内での評判は、以下の通りです。
日本国内で高いユーザー数を誇る映画レビューサイトふたつの評価結果として、Filmarksでは「3.9/5.0」、映画comは評価なしという結果になりました。
映画『無音の叫び声』自体、配信されているプラットフォームがないため、他のドキュメンタリー作品と比較すると視聴者数が限られている現状で、評価なしという結果が出ていると考えられます。
ただし、Filmarksでは実際に視聴した人たちから以下のような口コミが寄せられていました。
嘘偽りなく映し出されているドキュメンタリー映像作品だからこそ、衝撃を受けたり、平和を願ったり、さまざまな感情を引き出されていることが伺えます。
結論からお伝えすると、映画『無音の叫び声』を海賊版サイトで見ると、デバイスの故障や個人情報流出のリスクが伴うため、絶対にやめてください。
映画やドキュメンタリー作品を”違法アップロード”しているサイトは、性的・暴力的な広告が大量に貼り付けられていて、間違ってクリックすると詐欺サイトに強制移行される仕組みになっている場合があります。
詐欺サイトの中で、相手にメールアドレス・住所・クレジットカード情報などが抜き取られてしまうと、犯罪の被害者として巻き込まれるどこか、知らぬまに加害者として巻き込まれる可能性が考えられます。
警察に相談をしても、違法サイトを利用していたことが原因であれば、被害届を出すことができても、積極的に操作をしてもらえるとは限らないため、泣き寝入りになるかもしれない点を理解しておきましょう。
また、違法サイトの中には悪質なウイルスが埋め込まれているケースも少なくなく、サイトにアクセスしただけで使用しているデバイスが乗っ取られる被害が報告されています。
実際に違法サイトにアクセスしてから、バッテリーの減りが速くなったり、デバイスが異常に熱くなっている場合は、「マイニング被害」に遭っている可能性があるため、早急にセキュリティ状態を確認しましょう。
本記事では、映画『無音の叫び声』を無料視聴できるアプリ・動画配信サービスについて調査しました。
同作は、クラウドファンディングで資金調達をしている”非商業映画”ということもあり、積極的に配信化は行っていないのか、2024年3月時点では無料視聴できるプラットフォームはありません。
ただし、近年ではアプリや動画配信サービスの需要が高まり続けているため、映画『無音の叫び声』も配信対象作品になる可能性は十分に期待できます。
映画『無音の叫び声』は、農民詩人・木村迪夫さんの半生を通して「日本社会の矛盾」や「平和反戦」を強く訴える価値のあるドキュメンタリー映像作品です。
ぜひ、配信される機会があればご視聴ください。